みらいにっき!
第1章 最初のSOS
──…俺、山崎文斗(やまざきふみと)
高校二年生は高校から徒歩10分程度の場所にある
小さなアパートに住んでいる。
もちろん一人で…
というのは、俺には親がいないからだ。
父は俺が3歳のときに病死
母は俺が高校へ入学し、やっと一人暮らしにもなれてきた頃、運悪く交通事故で…仕事場に向かう途中だったらしい。
既に吹っ切れたつもりでいるが
時々夢に出てきて
枕を濡らしてしまうことがある
しかし、世界にたった一人の家族
文乃がいる。
文乃は同じ学校へと通う
俺と1つ離れた妹。
とても人懐っこく
愛らしい自慢の妹…
──俺とは正反対だ
普段は俺の家、学校よりも少し遠い、祖父母の家で暮らしているが
時々心配し、泊まりがかりでご飯を作ってくれたり、部屋の掃除、洗濯をしてくれる。
(時々勉強を教わりに来たり。)
(ご飯は…
いいや。)
文乃がいる日は
朝起こしてくれて
おはようの挨拶を交わし
キッチンへ向かえば栄養満点の朝食がテーブルに並べられている。
何故か今日は異常なほどに
文乃のありがたみが身にしみる。
──さみしい。
昨夜の夢の事
寂しく思ったことなど
何事もなかったように素早く支度を済ませ、俺を家から出た。
高校二年生は高校から徒歩10分程度の場所にある
小さなアパートに住んでいる。
もちろん一人で…
というのは、俺には親がいないからだ。
父は俺が3歳のときに病死
母は俺が高校へ入学し、やっと一人暮らしにもなれてきた頃、運悪く交通事故で…仕事場に向かう途中だったらしい。
既に吹っ切れたつもりでいるが
時々夢に出てきて
枕を濡らしてしまうことがある
しかし、世界にたった一人の家族
文乃がいる。
文乃は同じ学校へと通う
俺と1つ離れた妹。
とても人懐っこく
愛らしい自慢の妹…
──俺とは正反対だ
普段は俺の家、学校よりも少し遠い、祖父母の家で暮らしているが
時々心配し、泊まりがかりでご飯を作ってくれたり、部屋の掃除、洗濯をしてくれる。
(時々勉強を教わりに来たり。)
(ご飯は…
いいや。)
文乃がいる日は
朝起こしてくれて
おはようの挨拶を交わし
キッチンへ向かえば栄養満点の朝食がテーブルに並べられている。
何故か今日は異常なほどに
文乃のありがたみが身にしみる。
──さみしい。
昨夜の夢の事
寂しく思ったことなど
何事もなかったように素早く支度を済ませ、俺を家から出た。