愛してない
第1章 戻り人
「…遅い!!」
不機嫌そうな顔で私に怒鳴るのは山田孝之似の
糸井翔太(33)
既婚者の俺様やろう。
「…遅いって言われたって、急いできたわよ?」
「まあ、いい。いくぞ。今日はお前の好きな和食にしてやる。」
翔太の一歩後ろを歩き出した私に
振り返って不敵に微笑む。
その笑顔が私は心地よかった。
「しょーちゃんはイタリアンが好きなのにいいの?」
「…今日はお前に合わせてやるよ。」
小さな優しさも、きっとこの人がモテる理由。
ずるいなあ~なんて思いながら
翔太の後をおった。
カランコロン…
案内された小料理屋のお座敷に着いて、料理を待った。
「そういえば、こないだの忘れ物。」
ドキッ
翔太の手の中から出されたブレスレット。
大輝と付き合い出して3年目の私の誕生日にプレゼントされたものだった。
「ご、ごめん!ありがとう…」
「それ、大輝からだろ?」
大輝の先輩である翔太。
もともと大輝と飲みに行って出会った先輩だった。
「…うん。」
「へぇ~、妬いちゃうネ。」
どこか冷めたようにからかった口調で話す翔太を無視して、運ばれた料理に箸を進める。
「…大輝、戻ってきてるんだろ?」
「うん。」
「そのうち顔だせって言っといて?」
「…わかった、伝えておく。」
「そういえば、ここ酒がうまいんだよ。飲むだろ?」
「うん、少し。」
美味しいお酒をいただいて、
いい気分になったところでお店を出た。
駅前でタクシーをとめて、ホテルに移動した。
バタン…
「…すこし眠いわ」
スマートに私の服を脱がせる。
眠いなんて言ったって翔太は手をとめてくれない。
「いい匂い…」
「…んっ…」
優しくベッドに押し倒すと、だんだん激しく
私を求めてくる。
「っ…んん。…ねえっ…激しいっ…もっと…やさ…あっ」
「もっと…なに?」
「あ。あっ。…もっと優しくっ」
「…もっと…なんだよ?」
「ん~っ!んあっ…もっとしてっ…もっと…」
「…よくできました」
あの日の夜は、翔太の様子が違った。
ブレスレットを忘れた日は、雨が降っていて…
お寿司を食べたあとホテルに向かった。
部屋に入ってすぐ、私を抱く翔太はいつもと違って
はじめて首元に赤いあざをつけられた。
翔太と会うようになって、もう何ヶ月が過ぎただろう…
不機嫌そうな顔で私に怒鳴るのは山田孝之似の
糸井翔太(33)
既婚者の俺様やろう。
「…遅いって言われたって、急いできたわよ?」
「まあ、いい。いくぞ。今日はお前の好きな和食にしてやる。」
翔太の一歩後ろを歩き出した私に
振り返って不敵に微笑む。
その笑顔が私は心地よかった。
「しょーちゃんはイタリアンが好きなのにいいの?」
「…今日はお前に合わせてやるよ。」
小さな優しさも、きっとこの人がモテる理由。
ずるいなあ~なんて思いながら
翔太の後をおった。
カランコロン…
案内された小料理屋のお座敷に着いて、料理を待った。
「そういえば、こないだの忘れ物。」
ドキッ
翔太の手の中から出されたブレスレット。
大輝と付き合い出して3年目の私の誕生日にプレゼントされたものだった。
「ご、ごめん!ありがとう…」
「それ、大輝からだろ?」
大輝の先輩である翔太。
もともと大輝と飲みに行って出会った先輩だった。
「…うん。」
「へぇ~、妬いちゃうネ。」
どこか冷めたようにからかった口調で話す翔太を無視して、運ばれた料理に箸を進める。
「…大輝、戻ってきてるんだろ?」
「うん。」
「そのうち顔だせって言っといて?」
「…わかった、伝えておく。」
「そういえば、ここ酒がうまいんだよ。飲むだろ?」
「うん、少し。」
美味しいお酒をいただいて、
いい気分になったところでお店を出た。
駅前でタクシーをとめて、ホテルに移動した。
バタン…
「…すこし眠いわ」
スマートに私の服を脱がせる。
眠いなんて言ったって翔太は手をとめてくれない。
「いい匂い…」
「…んっ…」
優しくベッドに押し倒すと、だんだん激しく
私を求めてくる。
「っ…んん。…ねえっ…激しいっ…もっと…やさ…あっ」
「もっと…なに?」
「あ。あっ。…もっと優しくっ」
「…もっと…なんだよ?」
「ん~っ!んあっ…もっとしてっ…もっと…」
「…よくできました」
あの日の夜は、翔太の様子が違った。
ブレスレットを忘れた日は、雨が降っていて…
お寿司を食べたあとホテルに向かった。
部屋に入ってすぐ、私を抱く翔太はいつもと違って
はじめて首元に赤いあざをつけられた。
翔太と会うようになって、もう何ヶ月が過ぎただろう…
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