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欲望

第3章 追いかけて追いかけて




クラスの花瓶に生ける用の花を、咲妃が持ってきた日のことだった


お花を生けた時に余ったお花を咲妃は先生にあげようと職員室に持って行ったのだった



「せんせっ!」


「なに?」


「こっち向いてから、聞いてよー」


「はいはい。何?」


「いいもの、持ってきたんよー♪欲しい??」


「いらんわ」


「えーー!なんでそんなこと言うんーー!!もらってよーー」


「何なん?」


「お花♪」


そういって咲妃はオレンジ色の小さなお花を差し出した


お花をはじめはあげるなんて考えてなくて、茎をぎりぎりまで短くしちゃったけどとってもきれいなオレンジのお花だった


「嬉しいけど・・・こんなちっちゃいの知らんうちにゴミ箱に落ちるわ!笑」


「ひどーい!大切にしてよー」


「このぐちゃぐちゃの机の上やで?どうなるかなんかわからんわー笑」


吾妻先生は、咲妃をいじめるのがうまい


「もう!ちゃんと大切にしてよー!」


ちょっと傷つきながらもそういって咲妃は職員室を出た























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