
欲望
第1章 先生と私
「金田、来てたのか。見かけなかったけど・・・」
先生はちょっと驚いたような声で言う
自分から手を引いたのに、急に恥ずかしくなっちゃったあたしは下を向いた
「金田?」
先生がそういって、あたしの顔を覗き込んだ
ふいに近くなった先生の顔に胸が高鳴り、次の瞬間とんでもないことをしてしまった
ちゅっ
お互い固まってしまい目が合ったまま数秒がたった
あたしは顔がかーっと熱くなるのを感じ、やっと自分が何をしてしまったかがわかった
でも、先生はまだ何も言わない
「あのっすみませんでした」
そういって逃げようとしたあたしの腕を先生はつかんだ
何も言わないでそのまま引き寄せ、先生はあたしにキスした
「んっ・・・」
触れるだけのキスが続く
頭がくらくらしてきたころ、そっと耳元で先生は言った
「このあと時間あるか?」
先生の質問に答えられずにいると、腕を引かれすぐそばのホテルに連れていかれた
