嵐しょーせつ。
第39章 曇りのうち晴れ
幼なじみが離れて行ってから丸3カ月。
今も、地味で暗くて、人を避けて生きている。
だけど、幼なじみとは目は会うけど、
幼なじみはすぐ逸らして、逃げるようにその場から離れる。
和也。
どうして離れていくの?
翔。
どうして信じてくれないの?
潤。
どうしてそばにいてくれないの?
智。
早く、誤解を解きたいよ。戻ってきてよ…
目が合うといつもそれ。
その度いつも苦しくて辛かった。
いつも屋上に向かって、1人で泣いてた。
こんな辛くてもそばにいてくれる幼なじみ。
涙を拭ってくれる幼なじみ。
今まで通りやってよ。
そんなこと思いながら僕は、泣いて泣いて泣きじゃくった。
ずっと屋上で泣いた。
けど、教室には戻らず、ずっと屋上で空を見ていた。
周りを気にせず素の自分でいられる。
メガネを外して、ネクタイ緩めて。
雅「あー。もうやだ……」
独り言も言える。
雅「何でだよ……みんな離れていくんだよ……」
幼なじみを考えてしまうと涙がまた出てきてしまう。
雅「…みんな〜〜泣……」
また涙が出てきて、体育座りして泣いた。