嵐しょーせつ。
第39章 曇りのうち晴れ
泣いてたから気づけば、オレンジ色に染まってる空になっていた。
雅「もうこんな時間か。帰るか。」
教室に戻ると……
幼なじみの1人、翔がまだ残っていた。
翔と和也は同じクラス。
隣のクラスに、潤。
そのもう隣が、智。
翔は生徒会長だ。
多分仕事が残ってるんだろうな。
俺は挨拶したらまた無視されるのが怖くて、
挨拶せず教室から出ようとしたら
翔「………お前のこと信じてもいいんだよな?」
口を聞いてくれてびっくりした。
雅「…あんなの、デタラメだもん。」
翔は席を立ち、俺の目の前に来たと思ったら、
僕を強く抱きしめた。
雅「…翔。痛いよ。」
翔「ごめんな。雅紀。俺、信じてもいいのかわからなかった。けど、信じることにしたよ。あんなの本気で信じてたわけではなかったんだ。嘘だと思ってた。けど、噂流したやついただろ?そいつには逆らえなかったんだ。和也たちもそう。みんな同じ気持ちだと思う。」
雅「…もういいよ?信じてくれるなら。」
翔「辛かったな。ごめんな〜泣もう、辛い思いさせないから。」
雅「もう泣くなー笑ありがとう。翔。」
久しぶりに翔の笑顔をみて、自分も久しぶりに心から笑えた。
翔「ちょっと待ってて。もうすぐ片付けられるから。一緒に帰ろ?」
雅「おう!いいよ!」
翔の仕事が終わるまで教室に残り、
翔と久しぶりに一緒に帰った。