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嵐しょーせつ。

第42章 ダメ男



呼ばれた場所は誰も人が通らなくて、


静かな教室。

雅「何かな?」

「あんたさ、いい加減にしてくれない?」

雅「へ?」

「あの、翔くんたちに近づかないでくれない?汚れるわ。」

「幼なじみだからって、なんでお前みたいな地味なやつが翔くんたちと話してるわけ?きもい!」

雅「だって、幼なじみだからだよ。」

「ね?相葉くん。悪いこと言わないからもう、あの方たちに近づかないで?じゃ。」

俺は、そのまま残されて、女子は静かに去った。


俺って、邪魔なんだな。


翔たちに近づくと、華やかさがなくなるんだな。


アイドルだもんね。


もう、離れるしかない。


辛いけど、学校では話さないようにしよう。


そう思い、


俺は、昼休みも休み時間も翔たちを避け続けた。


辛かったけど、女子のため、みんなのため。


ゴメンね。

翔。和也。潤。智。


廊下歩いてると、

?「雅紀ー!」

後ろから和也たちが話しかけてきた。


雅「!?」

俺は、和也たちに返事をせず逃げようとした。


走って、その場を。


その時、手を掴まれ。

翔「なんで、避けるんだよ。昼休みも休み時間も。」

雅「ごめん。俺は翔たちの邪魔者なんだよ。だから、もう……俺に話しかけないで。話しかけてるだけで、みんなから冷たい目で見られる。」

潤「はぁ?」

雅「……ゴメン!」

俺は手を振り払って、その場から逃げた。

智「ちょっ!雅紀!」


ゴメンね。みんな。



みんなは悪くない。


俺がいなくなれば、汚れなくて済むんだし。


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