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嵐しょーせつ。

第47章 絆

それから1年。


クラス替えはなく、

4人とは一緒のクラス。


休み時間も昼休みも放課後も

楽しそうに話してる4人。

俺はもういない存在で空気扱い。

心が痛く、辛かった。


そんな中、
「雅紀!ちょっとこいよ。」

雅「うん。」


噂を流したやつに呼ばれた。


「最近どう?」


雅「最近どうって。見ての通りだよ。」


「雅紀があいつの話聞いていりゃ、人殺しだって言われなくて済んだのになぁ〜」

雅「だから、なんでお前よりも俺の方がわかってるよ。親友をなくした気持ちわからないだろ?どんだけ辛くて苦しいの。」

「はぁ?辛くて苦しい?あいつの方が辛くて苦しかったと思うよ。」

雅「もういいだろ?」

「逃げんなよ。」

雅「俺は逃げないよ。いつまでも。俺はいつまでも親友だったやつを忘れない。」

そのこと言い、後にした。


それから屋上へ行き、

幸い誰もいなくて、


思いっきり泣いた。


あいつのこと思い出した。


いつも笑っていて、笑顔で。

明るくて。

俺と共通点が多くて、すぐに仲良くなった。


2人でいるといつもうるさいぐらい明るくて笑っていた。



そんなやつの気持ちを知らず、

彼の気持ちを知ることもできなかった。



だから、4人と友達になれたこと嬉しかった。


そのうち、このことを話すつもりだった。


その前に、あいつが人殺しだっていう嘘の噂を流したんだ。

雅「みんなぁ〜。泣ゴメンね。本当。」

独り言言いながら、

泣いた。

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