嵐しょーせつ。
第57章 一つのぬいぐるみ
怒鳴り声が聞こえて、
隣の家の下を見ると、
松本くんと櫻井くんが追い出されていた。
どーしたんだろ?
すると、ベランダに和也が出てきた。
あっちは俺を見て
ビックリしていた。
和「…雅紀?」
俺は櫻井くんたちを追い出したところを見たから
何が起こったか聞いた。
でも答えてくれない。
何も話さないまま5分経過。
すると、
智「雅紀……おいら帰るね。二宮くんと話しなよ笑バイバイ」
智がいつの間にか起きていて、俺にコソッとバイバイって言って帰った。
和「……よかったのかよ。大野だっけ?」
雅「うん。いいの。少しでも和也と話しなって言われたし。」
和「別に話すことないのに……」
俺はさっき、智が縫ってくれたぬいぐるみについて話し始めた。
雅「…さっきね。ガキの頃にお前と交換したぬいぐるみあったじゃん?」
和「あー。」
雅「もうボロボロでさ、お尻のところが破れてたの。笑そしたら智が縫ってくれてさ笑あいつ、なんでもできるから羨ましいよ笑」
笑いながら話してみた俺は和也のよーすをうかがった。
雅「和也?」
和「ゴメン。」
和也はそっとその場を去った。
俺も、そろそろ部屋に入った。
夜ご飯も食べ、部屋でゆっくりしてると、
突然ベランダのドアが開いた。
雅「わぁお。和也!」
和「ゴメン。」
和也は何かソワソワしていて、
後ろに何か隠してる感じだった。
雅「後ろのやつ何?俺にもみせろー!笑」
和也は嫌って言ったから俺は無理やり
和也が隠してたやつを取り上げると、
雅「これ。」
それは、俺が和也にあげたぬいぐるみだった。
和「……さっきさ、翔と潤に、馬鹿にされて。ぬいぐるみなんて飾ってるやつなんかいないって。そのぬいぐるみに対して言ってたんだけど、俺には……俺には……雅紀のことを馬鹿にしてるよーに言われたっていう気がして、ムカついて怒鳴ったんだ。」