嵐しょーせつ。
第74章 五つ子の絆。
あの家を出て、丸7年。
俺は学校には保健室登校して、
なんとか卒業はできた。
4人にも、会いたいって言われたけど、先生に頼んで
顔を合わせなかったし、卒業式も参加しなかった。
俺らは24歳。
みんな何してるのかわからない。
俺は、ヤンチャだったあの頃とは違い、
落ち着いて、ちゃんと仕事もしてる。
家には戻らず、ずっと1人で生きてきた。
そんな時朗報。
雅「……嘘……だろ……」
親父の死だった。
俺のおふくろが俺の友達の親に知らせて、
その友達から聞いた。
俺は、親子の縁がきれても、
ちゃんと仕事して、1人前になったら
親父に挨拶するって決めてた。
お通夜と葬式に俺は参加することにした。
和也said
雅紀が家を出て、7年。
俺らは24歳になっていた。
高校も一度も会わず、卒業式にも参加してなかった。
だけど、雅紀はちゃんと卒業課程をもらっていたと
後から聞いた。
4人で雅紀の居場所を探してる時、
父さんの死。
俺たちは雅紀のことも考えられなくて、
通夜の準備に覆われていた。
「…お悔やみ申し上げます。」
「ありがとうございます。」
俺らは母さんの隣で、お辞儀していた。
母さんも雅紀のことを心配していた。
だけど、父さんが厳しい人だったから、
雅紀のことを探すことも出来ず、7年の月日がたってしまった。
翔「ふぅー。疲れた。」
潤「そうだね。」
和「父さんも厳しい人だったけど、父さんが父さんでよかった。」
智「確かに。笑」
俺らは笑っていた。母さんも笑っていた。
俺らは休憩している時、
1人の若い男の人が父さんの仏壇にたっていた。
?「……親父……ゴメン!……
本当は顔を合わせて、言いたかった…………
本当に……ゴメンね……」
その人は泣きじゃくって、挙げ句の果てに
その場に座り、泣いていた。