嵐しょーせつ。
第76章 そばに居て
雅「うぅ泣ヒック。」
なんで、あんなこと言っちゃったんだよ。
みんな心配して、俺のそばにいてくれたのに。
俺のバカ。
バカバカバカッ!
ニノの悲しい顔。
翔ちゃんと松潤の怒った顔。
リーダーの困った顔。
頭から離れなくて、
俺なんかもう見捨てて、
嵐なんかに必要とされなくて、
居場所もなくなってしまうんだろうな。
そうなってしまっても仕方ない。
だって……俺のせいだもん。
しばらくすると、
事務所の社長が
「ユー。心配したよ。私に言ってくれれば、よかったのに。」
雅「すみません。俺、もう、嵐として失格ですよね。笑もうクビですよね。」
「ユーは少し休みなさい。これからのことは私とあいつらとスタッフと考える。」
そう告げ社長は帰った。
はぁー。
もう、俺は嵐クビか。
仕事も無くなって、無職になってしまうんだな。
その日は一生分ぐらいの涙を流した。
…
1週間後……
「相葉さーん。お食事とってくださいね。」
雅「はい。」
看護師さんが俺のところに食事を持ってきてくれた。
メンバーへの罪悪感があって、食べ物が不味く感じてしまう。
テレビつけると、
CMやらドラマやらバラエティーやら、
俺と俺の周りにいるメンバーが楽しくしてるもの
この時はこれが最後なのかと思ってもいなかった。
なんで…俺、あんなこと言ってしまったの?
リーダーに言われた言葉、今でも忘れない。
あれ、今思えば俺のために言ってくれたんだよね……
なのに悪いことしちゃった。
翔ちゃんからも見捨てられたし。
松潤にも。ニノにも。
「相葉さん?お客さんですよ?」
誰だよ。まだ俺なんかに用があるんかよ。
看護師さんがドアを開けて、
手招きしていた。
そこに現れたのは、
和「……よっ!」
ニノだった。