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嵐しょーせつ。

第84章 強いキズナ


智「これからどうしよっか。」

翔「まだ、死んだわけじゃないのに?」

雅「そうだょ…にぃ…まだ助かるよね?」

にぃは下を向いて

智「さっきは潤たちがいたから

話せなかったけど…

もう心肺停止で見つかったんだ。」

にぃは泣きそうな声で言った。

雅「…なんで…おとうさんがお母さんが…

どうしてなの……にぃ!翔にぃ!!」

翔「俺も今初めて聞いた。

雅紀。ちょっと荷が重いな。」

翔にぃは俺を近くの椅子に座らせ、

にぃから詳しく聞いた。

どんどん出てくる涙…

にぃはそれを見て、

智「泣くな。お前は男だろ?」

にぃが来ていたパーカーの袖で

涙を拭ってくれた。

雅「…ありがとう…

にぃ…俺らこれからどうなるの?

俺ら本当の兄弟じゃないし…

和也と潤だって。」

智「俺らはいつまでも一緒。

血は確かに繋がってない赤の他人。

だけど…俺にとっては翔だって雅紀だって

和也も潤も可愛い可愛い弟。

だから心配すんなー?」

雅「…グスッ泣」

翔「もう泣くな。お前だって、

和也と潤の兄貴だろ?ちゃんと守って

やんないと…な?」

雅「うん…

このこと俺から2人に話してもいい?」

智「大丈夫か?」

雅「うん…にぃはこれからのこと考えて。」

智「わかった。」

俺は立ち上がり、和也たちの元へ。

雅「和也…潤…」

潤「雅にぃ!にぃは?」

雅「ちょっといいか?話があるんだ」

潤「うん。和也立てる?」

潤はもう魂が抜けたよーな和也を

支えながら立たせた。

自販機の前にソファーみたいなところが

あったから、自販機でココアを3つ買い、

和也と潤に渡した。

雅「…落ち着いて聞け?


お父さんとお母さんはもう…


まだわからないけど…」

和也たちは静かに俺の話を

聞いてくれた。

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