嵐しょーせつ。
第85章 守るんだ…
あっ。やべっ!
今日彼女と会う約束してた。
気づいたらもう5時。
定時に上がった俺は
急いで彼女の元へ。
雅「ゴメンね、遅れた」
「ううん!大丈夫!まーくんは忙しいの
私よくわかってるから笑」
彼女はもう3年ぐらい付き合っている。
結婚とかやたら話題にだしてきた。
だけど、俺は和也がいるから…
もちろん結婚したいよ?
だけどさ…和也を今は近くで
見守ってあげたいんだ。
「ねぇ…いつまでも弟くんの世話するの?」
雅「いつまでもって
俺らに親がいないこと知ってるだろ?」
「もうさ、弟くんのこと見放して?
お願い。私と結婚してよ。」
見放す?なんで?
雅「見放すって…
できるわけないだろ。」
できないよ。そんなの
「私と和也くんどっちが大切なの?」
彼女はそう質問してきて、
俺は
雅「和也だよ。もうさ、俺、お前と
付き合ってられないわ。別れよ。」
「え?なんで??」
雅「和也のこと見放すことなんて
できない!あと、結婚する気ないから」
俺は彼女の元から離れようとした。
「どうして?」
雅「…今は弟のこと
1番に考えてあげたいんだ。
本当にゴメンね」
俺は彼女と言いたいことだけ言って、
「ちょっと!何すんの?」
俺はケータイを奪い、
俺の連絡先を消した。
雅「ゴメン。」
その場から走って、
そのまま家へ帰った。
雅「ただいまー…」
俺は玄関のところで座って靴脱いでいると
後ろから…
パタパタっ
和「にぃにー♡おかえりー♡」
和也が抱きついてきた。
雅「ただいま。ご飯作るから…
待ってて?いいこいいこしててね?」
和「うん♡いい子にしてる!」
俺は笑って和也の頭を撫でて、
すぐ着替えてキッチンに立った。