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嵐しょーせつ。

第96章 涙の数


雅紀said

夕方7時。

待ち合わせの時間だ。

いつもの俺なら

待ち合わせに遅れることなんて

なかったし、ドタキャンもしなかった。


今、彼女は夕飯を作ってくれてた。


正直言うと彼女の料理はマズイ。

だけど、本当のこと言うと

自分に何が起こるのかわかる。

だから言わない。


「はい!ナナの特製カレー!

めしあがれ!!」

見た目はカレーだ。

食べてみると…


…………マズイ。

だけど、

雅「うん!美味しいよ。

ナナは料理上手いね笑」

「よかったぁ」

ジャガイモ食べると硬いし

人参も全部。

肉は溶けてないし。

味もマズイ。


それを我慢して食べた俺。


あー、久々に潤の料理が食べたい。


潤の料理は格別に美味い笑

なんとも言えない味で

どこからこんな味が生まれるのか

いつもそう思ってる。


ご飯食べ終わり


彼女とお茶飲みながら

映画鑑賞。

彼女はいつも同じものを

何回も観るからつまらない。


しばらくすると

電話が鳴った。

雅「…もしもし」

すぐに電話してきたやつがわかった

和「どうしたんだ?

ドタキャンなんて」

そうだよな。


俺は彼女に何されたか話す寸前。


物が俺に当たった。


痛い。


もう限界だった。

まだ話の途中に電話を切り、


俺は

雅「いい加減にしろよ!

俺はナナの何なんだよ!

俺はお前の奴隷でもないんだぞ!」

「はぁ?何その口の利き方。」

彼女は思いっきり皿など投げてきた

俺に当たる皿は全部下に落ち

割れた。

彼女は、ワインボトルを持ってきて

俺に思いっきり何度もそれで殴った。


痛いよ。痛いよ。


俺、このまんま死んでいくの?


そんなの嫌!


助けて…


和也…翔…潤…智。

お願い……


助けて…

俺は思いっきり意識を失った。

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