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嵐しょーせつ。

第98章 BeautifulDays


次の日…


俺は二宮くんに貸してもらったジャージを

袋に入れ、返しに行く時だった。


田中くんたちにまたトイレに連れてかれ、

水道の水を出しホースで俺に直接当ててきた。


俺は何もできなくてただ寒さに耐えながら

あいつらが気がすむまで、やられた。



あー、俺、このまま死んでいくのかな。

とにかく寒いよぉ〜…


俺はうずくまって

「ハハッ笑たてよ!ほら!立てっつってんだよ!」

冷たい水が勢いよくかけられて、

耐えて耐えた。

すると水が何かに遮られたように感じた。

うずくまっていた俺は顔を上げると

「お前ら何やってんだよ!!!」

翔「何ってお前らの気がすむまで

水を浴びてやってんだよ!ほら!早く!」

和「さみぃー。」

雅「…え。みんな…」

潤「田中さ、今何月だと思ってんの?

12月だよ?しかも冷たい水をさかけられたら

どうなる?バカでも分かるよな!笑」

「はぁ?なんだと?」

智「冷たっ。雅紀、よくここまで我慢したよな

凄いや。おいらは絶対に無理だなぁ〜〜」

4人は俺のこと守ってくれた。

しかも4人は水を浴びた。

寒いはずなのに…どうしてここまで…

「どけよ。」

田中くんたちは、櫻井くんたちを避けて、

俺にまた掛けてきた。

和「…い…げんにしろ…」

「はぁ?」

和「いい加減に…しろ!!!」

二宮くんは大声を出した。

こんな争いごとに参加しなさそうなのに…

なのに…どうして…?

和「お前ら本当にわかってないな。

お前もこいつと同じ人間だろ!?

相葉くんのことだからって許して

水を掛けたり暴力振るったり。

相葉くんの気持ち考えた??」

「…んだよ。」

和「田中さ、こいつがどんな気持ちか

よく考えて、行動しろよ。」

二宮くんは怒りを抑えて最後は

優しく声をかけていた。

潤「…もうやめろ。」

松本くんのその一言で田中くんたちは

トイレから出て行った。

雅「…みん…な…クッシュンっ…」

智「わぁわぁクシャミ出てるじゃん!」

急に視界がグラッと揺れた。

体もなんか熱いし…

やっぱり風邪ひいた…の…かな?

バンっ…!

翔「雅紀!!」

櫻井くんたちの声は遠くなっていった…



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