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嵐しょーせつ。

第99章 叶わぬ恋だと思ってた。


和「聞かせてくださいよ笑」

雅「え〜いいけど、にのちゃんも話してよ?」

相葉さんは話し始めた。

初恋のこと。

中学高校で告白して付き合ったこと。

それよりもっとビックリしたのは

雅「俺…高1の時、彼女死んじゃったんだよね」

…え…うそ…

和「彼女さんは何故?」

雅「自殺…だったんだ。俺に相談なんて

してくれなかったからもちろん俺も知らなかった」

和「そうだったんですか…」

雅「翔たちがいてくれたおかげで

忘れられなくても生きる自信はできたんだ。」

そうだったんだ…

じゃあの俺の知ってる先輩の笑顔は、

無理していなかったのかな?

雅「常に笑っていた。彼女のためにも笑」

和「…」

もう言葉が見つからない。

雅「…あー!もう!しんみりすんなって笑

にのちゃんの恋の話聞かせてよ。」

和「俺も、小学生の頃初恋したんです。

だけど、その女の子、病気で亡くなったんです。

俺、恋をすると不幸に持っていくだけで、

避けてたんです。でもある日、ある人のことが…」

俺の話をじっくり聞いてくれていた相葉さん。

そして、俺は相葉さんに顔を向けては下に向いた。

雅「ある人?」

和「はい。いつも明るくて元気で

キラキラスマイルでみんなの憧れだったんです。

だけど、俺は不幸に持っていくだけだったので、

その人のこと好きになっても、想いを

伝えられないまま、今に至るんです」

雅「へぇ〜。なんか俺ら、本当に恋しても

実らないのかな笑辛い現実も一緒だし。」

俺は意を決して、相葉さんに伝えた。

和「…その人のことというのは…

相葉さんの事なんです」

相葉さんはビールを口に運んでいて、

ビックリしたのかむせていた。

雅「ゴホッゴホッ…え?!」

和「俺、ずっと前から…相葉さんのことが

好きだったんです。男同士で何言ってんだって

思われるかもしれません。だけど…俺、

本気であなたのことが好きでそばにいたいって

思ってたんです。だけど、相葉さんには

普通の恋をして普通に生活してほしかったんで

想いを伝えられないままだったんです。」

相葉さんは俺の告白を聞いて

雅「…ごめん。ちょっと1人にさせて…」

相葉さんはカバンを持ち、そのまま帰っていた。

それと同時に俺は泣いた。

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