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嵐しょーせつ。

第100章 叶わぬ恋だと思ってた。〜番外編〜


病院に着いて2時間。

まだ手術は終わってなくて、

気づけば潤くんは雅紀の肩にもたれる感じで
寝ていて、智は俺の肩にもたれて寝てる。


俺はなぜか寝れなくて…


すると…手術の明かりがきえて、

中から先生が出てきた。

和「…!?先生!!」

俺は翔ちゃんの両親を起こし、

雅紀たちも肩を揺さぶり起こした。

雅「…おばさん。俺らも一緒に話聞いてもいい?」

「あー、そっちの方が私達も助かるよ。」

おじさんの了承を得て、俺らも話を聞くことに

「…手術は成功しました。ただ、出血の量が多く、

まだ、安心はできません。危険な状態です。」

…うそ。

おばさんたちは泣きくずれて、潤くんも。

潤「…俺が、守ってやれなかったから」

「潤くんのせいじゃないわよ。ありがとう。

翔は、嬉しいと思うわ。ありがとうね」

おばさんは

「…ありがとうございました。」

「…いえ。私達も出来る限りの事はやります。」

雅「…おばさん。おじさん。

一旦家に帰って休んで?翔のところは

俺らがついているから。休んできて??」

「…そうか。ありがとう。雅紀くん。

お言葉を甘えさせてもらう。キミ。行くぞ」

「雅紀くんありがとうね?」

おじさんたちはそこを後にした。

雅「…和、俺、会社に事情話してくるね?」

雅紀は廊下で会社に事情を話していた。

和「…潤くん。」

潤「…ん?」

和「…誰なの?犯人。」

潤「…多分、あいつだと思う。」

あいつって?

潤「…翔は多分、俺のことを守ろうとして

そいつのところに自分から向かった。」

見つけた時には倒れていたって潤くんは話してた

智「…潤くんとりあえず休んで?」

潤「…ん。ありがとう。」

潤くんは翔ちゃんが寝てる隣のベットを借りて

智は

智「おいら、飲み物買ってくるね?」

智とすれ違って病室に入ってきた雅紀。

雅「緊急事態だから編集長も休めって。」

和「そっか…」

雅「潤は?」

和「寝てるよ?」

雅「…そっか…」

…雅紀?幼馴染だから辛いんじゃない?
辛いんでしょ?

泣いてもいいよ?

和「…泣いてもいいよ?」

雅「…え?」

和「…翔ちゃんのことおばさんたちの次に

辛いのは雅紀と潤くんだと思うから。

幼馴染だし、辛いのはわかってるよ?」

雅紀の目はみるみる涙が出てきた。

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