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嵐しょーせつ。

第100章 叶わぬ恋だと思ってた。〜番外編〜


雅紀が向かったところは…

和「…小学校?」

小学校だった。

雅「…俺らの母校。」

…え?母校?

智「どうしてここ?」

雅「辛いことがあったりすると

俺らはいつもここに来てたんだ。」

そうなのか。

だからここに潤くんも来てると思ったんだね?

雅「…多分屋上。」

雅紀は屋上に向かって走り、俺らも着いていった。

ガチャッ…バンッ…!

雅「…!?潤!?!?」

雅紀がみた方を見ると潤くんの姿があった。

潤「…雅紀?和…智まで…どうして…?」

雅「お前が急にいなくなったからだろ!」

雅紀は大声をあげて、潤くんの手をつかんだ。

潤「…お願い!死なせて…

翔があんなことになったのは俺のせいなんだ

罪は俺がかぶる。…だから、止めないでくれ…」

初めて、潤くんの弱々しいところをみた俺ら。


それを聞いた雅紀は、目をまん丸にして、

だけど、どこか怒りを覚えて…

バチンッ…!

気付いたら雅紀は潤くんの頬を叩いた。

雅「…バカッ!なんだよ!」

俺も聞いたことのない怒鳴り。

相当な怒りが満ちていた。

雅「死んでどうする。翔はまだ生きてんだよ?

それに、こんなことして翔が喜ぶと思う?」

潤くんは叩かれた頬を手で押さえながら泣いていた

雅「…あと、俺のこと1人にしないで?

幼馴染でしょ?俺ら。今、翔がこんな大変なのに

支え合うことができるの幼馴染の潤だけなんだよ?」

雅紀は潤くんのことを抱きしめて、

雅「…もう死ぬなんて言わないで?お願いだから…」

最後は優しく声をかけていた。

潤「…ごめん…雅紀。本当にゴメン…」

雅紀と潤くんの絆は俺と智と似てる感じだった。

強い絆。

潤「…和。ゴメンね。
大事な雅紀を借りちゃって…悪かったな。」

和「いいよ。こんな時ぐらい。

ってか幼馴染なんだからそれぐらい当たり前でしょ?」

俺は

和「だって俺らもほら!」

智に抱きついた。
智「ふふっ笑」

和「潤くーん。」

潤くんのことも抱きしめて、

和「俺らの大切なお兄ちゃんなんだから。

先輩として兄貴として俺らのこと見ててよ。」

潤「ふふっ笑うん、わかった。」

潤くんは初めて笑った。嬉しかった。

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