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嵐しょーせつ。

第105章 大切なもの


12年前。

俺らがまだ16歳の高校生だった時…

雅「かーず。部活行こう?」

和「うん!」

俺と雅紀はバスケ部に所属していた。

毎日練習きつかったけど、隣には雅紀がいるし

部活終わったら、幼馴染と一緒に帰れるし…

充実した日々を過ごしていた。


だけど……

翔「ちょっと!和!これはずるいよぉ〜」

和「んふふっ笑ずるくないですぅ〜」

智「和はゲームになると強いなぁ〜」

和「えへっ笑」

俺は昼休み…翔とゲームで遊んでいた時…

「おーい二宮。隣のクラスの田中が呼んでる」

和「田中?」

俺は話したこともない男子に呼ばれて、

何も知らない俺は
ただ田中についていくだけだった。

「ごめんね、急に呼び出して…」

和「別にいいよ。で?要件は?」

「…ずっと前から二宮君のことが好きでした!」

突然男である俺に田中が告白してきた。

男子校だったこともあり、
こういうことも少なくない

だけど…

和「ごめんね、俺、そういう趣味ないから。」

すると、田中は俺を壁に押し付けて、

「なんで?二宮くん。」

和「ちょっ、離せよ。やめてよ!」

俺が抵抗すると田中はどんどん力が強くなって

俺は何も出来なくなった。

そして、それを見計らった田中は、
俺にキスをしようとした。

顔がだんだん近づいてきて
もう少しでキスされそうな時

?「…おい!何やってんだよ。」

?「和を離して?」

目の前に幼馴染の潤と雅紀がいた。

「邪魔すんなよ。」

潤「和が嫌がってんのわかんない?」

雅「和を苦しめるようなことしたら、

幼馴染の俺らが許さない。」

田中は、舌打ちをしてその場からいなくなった。

俺は力が抜けて、その場に座った。

雅「和!大丈夫?」

和「…う…ん。ありがとう…潤。雅紀。」

潤「よかった。たまたま通り過ぎたら

お前が田中と話してたから気になって見てた」

和「そっか…告白された。」

雅「え?!」

和「だけど…俺はそんな趣味ないからって

言ったらこんなことになっちゃって…」

雅「そっかぁ〜怖かったな?」

俺は雅紀の胸に顔を埋めて泣いた。

雅「よしよし。もう大丈夫だからね…」

その優しい言葉に声。安心するよ。

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