嵐しょーせつ。
第105章 大切なもの
それからというもの…
田中は俺のことをストーカーしてくる。
あれから、翔と智にも打ち明けて話したから、
わかってくれてるし、いつも全力で守ってくれている
俺を1人にさせると、田中に何かされると思って
いつも4人の中の誰かが隣にいる。
まぁ、部活も一緒の雅紀が多いけど…
そんな生活が2年も続いた。
俺らは高3になっていた。
部活も引退し、受験勉強の日々が始まったから
もう、田中は諦めてくれてると思った矢先…
雅「はぁー…受験って大変だわ。」
和「ふふっ笑だけど、俺と同じ大学志望でしょ?
デザイン関係に就きたいんでしょ?」
雅「うん、そーだけどぉ〜」
和「お互いがんばろ?ね?」
雅「うん…」
季節は冬になる前…11月。
辺りは暗くて、雅紀と一緒に歩いて帰っていた。
突然…
雅「…ぐわっ!」
雅紀が隣で痛がるような声を出した。
俺は何が起こったのかわからなかった。
和「雅紀?雅紀!雅紀!!」
雅紀が突然倒れ込み、背中を抑えていた。
その手を掴むと濡れている感覚がして、
俺は自分の手を見ると、赤く濡れていて、
俺は一瞬思考が停止した。
だけど…この状況をすぐにわかった。
雅紀が誰かに刺されたと。
俺はすぐに救急車を呼んだ。
それから…
和「…あっ!翔?!?!」
『おう!どうした?』
翔は俺が焦っているとわかったのか
『おい!どうしたんだよ!!』
和「…うぅ泣雅紀が……」
『雅紀がどうしたんだよ!』
和「…誰かに刺された。」
そう話すと翔は焦って電車を切り、
?「かっ和!!」
翔を含む3人が俺らを探したのか
息を切らしながら向かってきた。
潤「おい!雅紀!!しっかりしろ!」
智「どうしてこんなことに…」
翔「あっ!救急車が来た!!!!」
救急車が到着し、雅紀を担架で運ばれ、
和「俺たち雅紀の幼馴染なんです!
同行してもいいですか!!」
俺らは同行させてもらえて、病院に着くまで
俺は雅紀の手を握りしめていた。