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嵐しょーせつ。

第105章 大切なもの


雅「はぁー食った食った。」

和「食べ過ぎだよ。笑」

お蕎麦屋さんでたらふく食べて、

会社に戻る時、
まだ誰かにつけられてるような気配がした。

雅「…和。急いで戻るぞ。」

雅紀もその気配を感じたのか早歩きになる。

もちろん俺の手を繋いだまま。


会社に戻ると、

雅「はぁー、怖かったぁ〜」

雅紀も刺されて怪我した経験があるから

慎重に生活を送っていた。

雅「あっ!定時だ!帰ろ!」

和「はいはい笑」

さっきお蕎麦屋さんで3人に連絡して、
5人でまた飲むことになった。


外へ出ると、また気配を感じた。

しかも、凄い近くにいると思う。

俺は

和「寒いから早くいこ?」

雅「ん!手!」

雅紀は手を差し伸べてくれた。

だから俺はその優しさに応えた。

28の男が男と手を繋いでいるなんて
おかしいけど、俺は怖くて怖くて…

そして、ドンドン迫り来る足音。

トントンっ…

ひぃっ!!

恐る恐る振り返ると…

「お久しぶり!二宮くん?」

…10年前に警察にお世話になった

俺をストーカーして、雅紀を刺した…

和「…田中…」

…なん…で…

ど……し…て………?

雅「…和に近づくな!」

「相葉くんも相変わらずだな…」

和「…まさ…き…」

雅「…大丈夫大丈夫」

「10年も警察辛かったぁ〜。二宮くん
俺の償ってくれる??」

何言ってんだ、こいつ。

和「…なんで、俺が…」

償いなんて言えたもんじゃないよ。

なんなんだよ。

雅「はぁ?!お前、和の気持ち知らずに

よくそんなこと言えたもんだな。」

「邪魔するな。二宮くん。

邪魔ものがいるからあっちにいこう。」

手を掴まれ、ズンズンと歩き始めた田中。

俺は抵抗したが、出来なくて…

雅「…ちょっと、和を連れて行かないでくれる?」

雅紀が田中の手から俺を離してくれた。

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