嵐しょーせつ。
第107章 お互い様。
雅「ニノ…?」
和「んー?」
俺は寝室へ戻り、ニノのアウターを取り出し、
雅「ちゃんと暖かくして。マフラーも。」
俺はある場所にニノを連れて行った。
そこは、ニノもよく知ってる場所。
和「…ここ。」
野原が広がっていてちょっと高台ある。
そこで寝転がってよく星を見ていたんだ。
雅「ふふっ笑覚えてる?」
和「…うん。」
ある場所とは…
俺らがJr.時代。
俺は小さい頃から体が弱く、よく体を壊していた。
体調もそうだけど…レッスンに参加できない時もあり
後ろでレッスンの様子を見て、休憩時間には
よく隅で泣いていた。
事務所に入り、すぐに仲良くなったのは、
ニノと松潤。
ニノはこんな俺に話しかけてくれて…松潤も…
人見知りで友達が少なかった俺には嬉しくて…
その2人とよく組んで先輩の後ろで踊っていた。
だけど…レッスンに参加できなかった時に…
このままだと俺は必要とされないんだって。
ニノも松潤も俺を見捨てて、デビュー出来るようにレッスンを積み重ねていくんだって。
みんながレッスンしてるのに…
俺は隅で見てるただの見学者。
その場所には後にメンバーとなる
翔ちゃんもリーダーもレッスンに参加していた。
「相葉。」
雅「はい!」
「お前、いつになったら参加できるんだ?」
振付け師にもそう言われて、言葉が返せなかった。
だけど…
和「…もう少しだけ待ってください。」
潤「相葉くんも今、戦っているんです…」
2人が振付け師に言ってくれて…
和「ちょっと連れて行きたいところがあるんだ!」
2人に連れられて、向かったところがここ。
雅「まぁ、それがあって、今があるんだ。」
和「そんなこともあったね。」
隣でクシャミをしていたニノ。
もう少しいたいけど…ニノの体調が第一!
だから、家に帰った。