嵐しょーせつ。
第108章 大丈夫
雅「…おれ…」
潤「…落ち着いて聞いて?ニノは…」
…死んでないよね?
かずがいなくなったら俺、生きていく自信ないよ…
そう考えるとまた息が苦しくなって…
潤「大丈夫だから。ニノ、目が覚めているよ?
意識戻ったんだ。お前のこと心配してたよ?」
意識戻ってるの?
よかった…
雅「ねぇ、お願いがある。」
俺はリーダーたちにお願いして、ニノのところへ。
トントンっ…
?「…はい。」
翔「俺、翔。」
?「…ん。」
ドアを開けて、その先には
頭にグルグルと包帯が巻いてあって、
足にも包帯が…
だけど…体調の方は…
和「…!?まーくん!?」
ニノの方がひどいのに…
和「大丈夫だったか?過呼吸になったって聞いたから」
雅「…誰のせいだと思ってんの?
誰が助けてって言ったの?和、自分を守れよ。」
本当はこんなこと言いたくない。
謝りたい。だけど…自分を守らなく俺を守った…
和「…ごめん。」
気づけばニノは泣いていた…
こんなことで涙を流す奴ではないのに…
潤「…相葉くんそれは言い過ぎだよ。」
雅「…ごめん…ちょっと外出る。」
俺は車椅子を操作して、そのまま外へ出た…
中庭に行くと誰もいなくて…
俺は思いっきり泣いた…
ニノが助かったこと…無事だったこと…
だけど…ケンカしちゃったこと。
まぁ、一方的に、俺が攻めたけど…
智「…相葉ちゃん。」
振り返るとそこに、翔ちゃんとリーダーがいて…
翔「…相葉くんの気持ち…わかる。
ニノのこと守りたかったんだよな…
なのに、自分がニノに助けてもらったんだよな…」
翔ちゃんは俺に優しく言葉をかけてくれて
俺は翔ちゃんの胸で思いっきり泣いた。
翔「よしよし。もう大丈夫だからな?」
俺は一番上の長男で、兄貴なんていなかった。
だけど、翔ちゃんとリーダーが俺の兄貴の存在に
なってくれて、俺は甘えてばっかり。
智「大丈夫だから。ね??」
リーダーに頭をポンポンされて、
しばらく2人の腕の中で泣いていた。