テキストサイズ

嵐しょーせつ。

第116章 猫みたいなやつ。


潤「いい加減目を覚ませよ!」

潤は今までに聞いたことのない声で

雅紀の胸ぐらを掴み、怒っていた。

雅「離せよ。お前には関係ないだろ!!」

潤「何があったんだよ!」

和「そーだよ。急に俺らの前に現れたと

思えば、この前の時に質問に答えてくれ

なかったし、今、なんだよ。」

雅「お前らには関係ないだろ。」

雅紀は立ち上がろうとした。

だけど、潤がまたがっているから、
身動きがとれないみたいだ。

潤「…お願いだから。

俺らに話してくれよ…お願いだから」

潤はもう泣きそうで…

雅紀の胸に顔を当てた。

「雅紀?行こ?この人たちほっといて」

雅「…りかこ。先に行ってて?」

りかこさんは
無理やりでも連れて行きたかったみたいで

雅「いいから!!これは俺らの問題だ。

頼むから。先に行っててくれ。りかこ」

「わかったわよ。」

りかこさんはその場を去って、

雅紀はいなくなったことを確認して、

雅「、、、全部話す。だから離れてくれ」

潤は泣いてたから顔がグチャグチャ。

雅「、、、、実は、」

聞いた話によると…

小3の時引っ越して、

それから幸せな時間を過ごしていた。

だけど、中学に上がった頃…

突然両親は事故にあって、
即死だったそうだ。

兄弟と2人だけになってしまった雅紀。

お父さんの弟の家で預かることになった。

だけど…そこではいい環境ではなくて、

居づらくなってしまったらしい。

夜遊びが増えていく中、どんどんこの道に
逸れていってしまった。

雅「もうこんな生活が嫌で、

大人しく生きようと思ってこの街に
戻ってきたんだ。

お前らと一緒に過ごしたかった。」

雅紀はうずくまりながら、

思いを全部吐き出した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ