君のそばに
第9章 お餅焼きし者2
フジ「 あ!そうだった!い、急がなきゃ・・・、でも初日から遅刻してぼっちだったらどうしようかと思ったけど、今は君と友達になれたから昨日の自分に感謝してるよ 」
そう言ってフジは微笑む。
ヒラ 「 ぼ、僕も・・・ 」
だめだ、こういうの慣れてないから、気の利いた言葉が出てこないや・・・。
フジ「 ヒラもそう思う?よかった 」
ヒラ 「 ・・・ 」
僕はこの時まだ、友達とは別の意味の好き、という事に気付かなかった。
ヒラ 「 やっぱ保健室行こうかな・・・ 」
フジ「 え!?やっぱ痛いの!? 」
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そんなこんなで、入学式も無事終わり・・・とは行かなかったけど・・・。
ある意味、僕は入学式で怒られたのとなんて全然気にしなかったから、まあ、無事終わりってことで!
フジ「 いや~怒られちゃったね 」
ヒラ 「 んー、でもまあ気にすることでもないと思うし、明日のこと考えよ? 」
フジ「 はは・・・、ヒラってポジティブだね 」
ヒラ 「 ポジティブに行かなきゃやってけないよ? 」
フジ「 凄くポジティブ!!! 」
それ以来、フジとはこんな調子で楽しく会話して、お昼も一緒に食べて、下校した。
あのことさえなければ、ずっとこのままだったのかもしれない。