君のそばに
第9章 お餅焼きし者2
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コ-スケ「 ・・・、キヨ、何だその顔 」
キヨ 「 や、別に 」
コ-スケ「 そっか 」
キヨ 「 ・・・フジとヒラってほんと仲良いよな」
コ-スケ「 んー、そうだな、でもそれは俺達みたいな感じなんじゃねーの? 」
キヨ 「 ん・・・、そうかもな、そうだな、そーゆーこった!!よし、じゃあ久々にどっかよってこーぜ〜 」
コ-スケ「 お、いいね、ここんとこゲームばっかりだったし気分転換になるかもね、そんでどこ行く? 」
キヨ 「 ゲーセン 」
コ-スケ「 またゲームかよ! 」
キヨ 「 うそうそ、河原でサッカーしよーぜ?負けた方が奢りな〜 」
コ-スケ「 よっしゃーきた、何おごってもらおうかなぁ〜 」
キヨ 「 こーすけお前それ考えるの早すぎぃ!俺に勝てるわけないくせに 」
コ-スケ「 そんなんわかんねーだろ!さ、いったいった! 」
キヨ 「 はいはいはいはい、ちょ、押すなって 」
俺がフジと話しているときのヒラの表情はどこか冷たかった。
まるで、俺を敵視しているかのような目をしていた。
こーすけは親友みたいなもんって行ってるけど、絶対に違う。
だって、俺もヒラと同じ気持ちだから。
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ここまで来れば、さすがに追ってきても追いつけないだろう。
僕は全速力で走ってきた道を振り返る。
・・・誰もいない。
ちょっと期待していた自分がいた。
もしかしたら、フジが来るかもって。
ヒラ 「 はは・・・、僕なんでこんな苦しいんだろ 」
僕は左胸をそっ、と撫でおろす。
こんな苦しいものなのかな"恋"って。
もう分かってる、心臓が痛い理由も、この気持ちのモヤモヤも。
僕はフジが好き。
でも、フジはキヨが好き。
キヨもフジが・・・好きなんだろうな。
ヒラ 「 こんなに辛いなら・・・ッ、あの日君に出会いたくなかった・・ッ、あの時からずっと・・・君が好きだったんだ 」
俺はその場にしゃがみ込む。
情けないって思ったけど、その場で泣き崩れてしまった。
僕の初恋は、涙と一緒に流れていった。