君のそばに
第10章 なんでもしてあげる。
フジ「 これから俺達、どうなるのかな 」
キヨ 「 ...ッ、なんだよ急に 」
びくっ、と彼の体が動いた。
フジ「 俺達これからどうなるのかなって 」
キヨ 「 ... 」
何か言ってよ。
フジ「 俺、正直疲れた、君の嘘聞くの飽きたよ 」
キヨ 「 ...ッ 」
フジ「 今まで全部流してきた、離さないでいてくれるなら、それでいいって思ってた 」
キヨ 「 ... 」
フジ「 けどね、君が俺の知らない人と何をしてるかは分からないけど、一緒にいるだけで嫌だったんだよ 」
キヨ 「 え... 」
フジ「 "嫌だった"、今はもうなんとも思わないよ 」
キヨ 「 ... 」
止めてよ。
どうして黙ってるの?
俺、次の言葉発しちゃうよ。
フジ「 もう、俺達さ別れよう 」
キヨ 「 ...ッ 」
彼は黙ったまま、下を向いた。