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センシティブ♥ボーイ

第15章 ヤキモチ

【坂本side】





「よう。入るぞ。」



その言葉で、見ていた書類から顔を上げると、誰かを抱っこして入ってきた聖司だった。


誰かは別に顔を覗かなくてもわかる。



「お前学校でそういうふしだらなことはどうかと思うぞ。」

「ちげーよ!馬鹿!!」


なにも乱れていないところを見ると、ただ寝てしまったのだろう。

聖司だったらAVの見過ぎで寝不足だけど、崇史くんはきっと勉強のしすぎでの寝不足だろう。


「そこのベッドに寝かせてあげな」

「サンキュー」


聖司はこの間プンプン怒っていた時とは違って、今日は機嫌がいいみたいだ。

鼻歌交じりに崇史くんをベッドに下ろして、頬をなでている。



「やめろよ。保健の先生の前で惚気んのはよー」









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