
センシティブ♥ボーイ
第17章 好きなタイプ
「……」←あんぐり
「……え、えと…」
聞いちゃいけないことだったかもしれない。
なんとか取り繕おうかとしたけどもう手遅れみたいだ。
鈴木くんはしばらく固まったまま僕のことを見つめていた。
「鈴木くん…?」
「あ…ああ…」
僕の声に暫く瞬きを繰り返して、ポリポリと頭を掻いた。
「ったく…誰が言ってたんだよそんこと」
「だ、誰がっていうか…なんとなく…」
「俺が巨乳好きなわけねーだろ?巨乳好きだったら……あ……」
「……?」
そのまま口を噤んだ鈴木くんに首をかしげる。
どうしたんだろう。
巨乳好きだったら……なに…?
「……まあいいや。
俺の好きなタイプはそんなんじゃねーよ」
鈴木くんは、はあ、と溜息をつくとベッドに身を預けて頭の後ろで腕を組むと天を見つめた。
