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センシティブ♥ボーイ

第17章 好きなタイプ

【聖司side】






「ど、どうした……っ?」



いきなり泣き出して戸惑った。


え、俺?
俺のせい?


今めっちゃくちゃ分かりやすくヒントだしたつもりだったんだけど。

それがなんかいけなかったのか?


慌てて背中をさする。



「ご、ごめ…っ」


謝りながら、一生懸命涙を拭っているけど、どんどん涙は溢れていく。


「ごめん。俺なんか嫌なこと言っちまったか?」

「…ひっく……わ、わかんな…っ僕も…わか…らない…っ」



………。


佐藤にわかんないんだったら、俺にわかるはずないよな。


自分で自分が泣いている意味がわからないなんて、やっぱり変わってる。


とりあえず…泣き止ませないとなあ…



っていっても…


「あ…」


考えを巡らせて、思いつく。
この間泣いた時、これで泣き止んだよな……



「ヒック…ッ…ひ…ぅ……んん…」



背中をさすりながら、顔を寄せて、佐藤の唇に唇を重ねた。







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