
センシティブ♥ボーイ
第21章 好きだってば
「俺と真由美、なんかあると思ってんの?」
「……なにかって…」
「付き合ってるとか思ってる?」
「………」
そこまで言うと、佐藤の瞳は本格的にうるうるしてくる。
うわ、やば。
こいつ…本気で俺のこと…
壊れそうな理性をなんとか保って、今はお話だコミュニケーションだと自分に言い聞かせた。
「だ、だってぇ…っ鼻…っ鼻…」
………はな
花
……鼻
華
……歯な
「はな?」
「鼻ぎゅって…ぎゅうって…っ」
「……」
ごめん、なんのことだかさっぱりわかんねえ。
鼻ぎゅうってなんのことだよ。
俺真由美と学校でそんなことしたっけか
「とりあえず、俺は真由美とは付き合ってねーよ」
「で、も……でも…す、スキでしょ?」
「まあ、友達として…?」
真由美のタイプは15歳年上のおじ様だぞ
俺がそれのどこに当てはまるって言うんだよ。
