
センシティブ♥ボーイ
第24章 あいつのために
『……ね、ねえ…っ』
マサのシャツの裾をギュッと握ってじーっと見つめている。
マサはそんなサトゥーを見て、クスクスと笑うとサトゥーの頬を指の裏で撫でた。
くすぐったそうにビクリと震える。
『可愛い』
マサが一言甘い声でサトゥーに向かって言うと、サトゥーの顔は一瞬にして赤くなり、俯いてしまった。
……あー…なんか、分かるかも…すこし
『すずきくん…ちゃんと…食べれた…よ…?』
『うん、だから?』
『約束…』
『約束って…?』
『……っ』
サトゥーは恥ずかしいのかギュッと目をつむる。
マサはそんなサトゥーの眼鏡を取ると優しい声で、ん?と先を促した。
うわー…甘ぇ…すげぇ甘ぇよ。
俺の脳内であの芸人があまーい!と叫んでいる。
親友の見たことのないシーンを見てしまって、なんだか罪悪感が生まれた。
