
センシティブ♥ボーイ
第24章 あいつのために
『だから…っその…っ』
『ん?』
『約束…守ったから…すずきくんも…』
『うん?』
すずきくんはサディストモードに入っているみたいだ。
うーっとどんどん目がウルウルして行く様子をみると、すこしいじめたくなる気持ちも男として分からんでもない。
『お願い…っ』
サトゥーの瞳からはついに涙が零れてしまった。
『泣くことないだろ?』
そう言うマサの声はすげえ優しい。
マサはサトゥーの頭をゆっくり撫でている。
『だって…ぇ…すずきくん…っぼくとの約束…っわすれ、ちゃ…っ』
『バカだな。忘れてなんかねーよ。お前に言わせたいだけだろ?』
『………?』
サトゥーは小首を傾げる高等技術を使った。
これで男はイチコロだ。
今マサはずっきゅーんとキてるにちがいない。
『どうしてほしいんだよ。ごほーび、何が欲しいの?』
『え…ぁ……うっ』
『ほら。言わなきゃ休み時間おわんぞ。』
『あ……っ…あ…えと…えと…っ』
サトゥーは暫くもじもじするとギュッと目を瞑って、マサの手を握りながら弱々しい声で言った。
『……き、きす……っ
すずきくん、に…きす、してほし…い…っ』
