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センシティブ♥ボーイ

第24章 あいつのために








マサが変に勘ぐってこなかったから助かったものの、真由美の好きなタイプが15歳年上とは初耳だ。



なんだよ。
俺勝ち目ねーじゃんか!!


いろんな意味で頭を抱える。
俺…てっきりマサのことが好きなんだと…




15歳ってことは18+15で33。
確かに俺らからしたらおじさんかもしれねーけど、おじさまというほどダンディな歳ではないと思う。


今10歳差で結婚なんて普通だし、真由美の美人さだったら年上だって食いつくはずだ。


もう、相手はいるのか?
だとしたら、もう俺は……って。


一生気持ちを伝えることなんてないんだった。




「…い……ル」




まじかー、真由美年上がタイプなんだー

年上のよくわかんねーやつだったら、親友のマサと付き合ってくれた方が嬉しかった…



「おい!ツル!」

「うぇ?!」



肩をどっと押されて、後ろを振り向くとマサがこちらを見ていた。


心臓がドッキーっとしたけど、すぐにマサが顎をクイッと前に合図したので俺の視線はそれに従って移動させる。



「あ。」


見ると目の前に先生。


「あ、じゃねえ鶴橋!授業始まってんだよ!貧乏ゆすりやめろ!!今日問題全部お前当ててやるからなー!」



先生の怒声が響いて、クラス中が俺の方を見て笑っている。

サトゥーの方を見ると、ちらりとマサの方を見て、確認するようにくすくすと笑っていた。


ったく……






何て日だ。










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