
センシティブ♥ボーイ
第30章 そっち?どっち
「暇じゃねーんだよ。俺勉強大変だから。」
「………ま…聖司の口から勉強って……っ聞いたことない…っ」
「…聞いたことくらいはあるだろ」
鈴木くんのお母さんって…天然なのかな…
漫才で言うとボケ担当で、鈴木くんがツッコミ担当って感じ。
うちの家族とはまた全然違っていて、見ていてとっても面白かった。
突っ込みながら差し出された焼き魚をテーブルに置く。
「いこうよー…いこうよーまさしー。海外だよ?聖司も久々に行きたいでしょ?行きたいよね?」
その間も、鈴木くんのお母さんは旅行に行くように説得していた。
なんだか…鈴木くんのお母さんって…かわいい…
いっつもこういう感じなのか、それを真顔であしらっているあたり、鈴木くんに慣れを感じる。
