
センシティブ♥ボーイ
第30章 そっち?どっち
「嫌とかじゃなくて。俺勉強あっから」
「勉強っていったって…いつだってできるじゃない……」
「だからさ、…ああ…あれだ。また当分バタバタして帰ってこないだろうから今言うけど。
…俺大学に行くことにした。」
「え……っ」
「まあまたちゃんと話すけどさ、8月の模試も受けるつもりだから。」
「……も…し…」
「模試くらい知ってるよな?坂本だって受験したんだし」
「じゅ…けん…」
鈴木くんのお母さんは目をパチクリさせて、フラフラとパソコンの前に座る。
起動させてあったパソコンのカーソルでインターネットを開いて何やら調べているようだ。
そーっと近づいて覗いてみると、調べていたのは「受験」の二文字。
「じゅけん…」
そして静かに席に着くとお味噌汁をコクリコクリと飲んで美味しい…とつぶやいた。
その様子を鈴木くんは頬杖を突いて見ている。
やっぱり朝からかっこいいな…じゃ、なくて
「まさし…受験…まさし…模試…………
受験…テスト……大学……大学…?!
……………って…!!
………二人とも付き合ってるの?!!!」
「そ、そっち??!!」
「今かよ?!!!」
