
センシティブ♥ボーイ
第39章 悲劇の文化祭
『ば!!ばっかやろう!!
んなことさせるか!!』
僕が呆然としていると、
僕より先に否定の言葉を出したのは鈴木くんだった
鈴木くんの大声に静まり返る教室。
『…ん?なんでマサが反対してんだ?』
『なんでってそりゃあ!お前…!っ』
クラスメイトの純粋な疑問に
まさか僕たちの関係を言うのかと思って
ぎょっとして鈴木くんを見たけど
鈴木くんも気がついたようでゴニョゴニョと言葉の語尾を濁した。
『女の格好なんてきついじゃんかよ』
やっと絞り出した言葉を鈴木くんが小さな声で言う。
『そう?でもみんな見てみたいでしょ?きっとサトゥーめちゃくちゃかわいいよ?
ね、サトゥー、どう?やってみない?』
『え…いや、ちょっと…』
困った僕は鈴木くんを見上げる。
ばちりと目が合うとどうしようと念を送りながら鈴木くんを見つめた。
