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センシティブ♥ボーイ

第39章 悲劇の文化祭

【聖司side】




俺はあいつのかわいさを知っている。
あいつがどれだけメイド服が似合うかも知っている。
女物の服を着たときの破壊力をよくよく知っている。

知っているから反対したんだ。

あいつのあんなに可愛らしい姿を見せてたまるかって。



多数決って知ってるか?
あれはめちゃくちゃ怖い。

本人の意見とか
他人の意見とかそんなもの関係なしに
人数が多い方に決まっちまう恐ろしい決定手段だ。

ツルのことは脅してなんとか数にいれたけど
まゆみの人望は厚く、抗うことも出来ずに呆気なく敗退を期した。



それからと言うもの、佐藤と一緒に逃亡計画を立てたり、夜逃げもしようと企んだ。
脅しもした。
しかし女ってやつは恐ろしい。

時には女の勘ってやつを働かせ、
事あるごとに俺たちの逃避行計画はまゆみに潰された。
脅しには鼻で笑って屈しない。


刻一刻と時は過ぎ
こんな日まで来てしまった


…見たい気持ちが無いっていったら嘘になる。
見たいに決まってんだろ。この野郎!


あいつのあんな姿を晒してたまるか!!

だけど俺は冴えてた。
色々と計画をたてたけど、考えてみたら佐藤が当日文化祭に来なきゃいい話なんだ。
素晴らしい案を生み出し、今日は家にこもるように指示をして来た。

これであとは俺が乗り込むだけだ。

真由美みてろよ!
俺がこんなくそカフェぶっ潰してやる!!





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