
センシティブ♥ボーイ
第7章 鈴木くんのばか!
あれ……?
もう一度、キュッと横にずれる。
すると、また鈴木くんは近づいた分、離れた。
……偶然?
それとも………態と、なのかな…
なんだか寂しい気持ちになって、シュンとして俯く。
お弁当を開くと、今日は何もふりかけが掛かっていなかった。
お母さん…忘れちゃったのかな…。
それにまた、シュンとする。
「お前さ、この間の授業受けらんなかったろ?」
鈴木くんの声に顔をあげると、何枚かの紙が差し出されていた。
「こ、これ…なに?」
「この間のノート。ノートがあるだけで違うかなと思って」
「あ……」
鈴木くんの方を見ると、鈴木くんはニヤリと笑って口角をあげた。
キュぅん
「ふぁ…?!」
「……佐藤…?」
い、今の…なにっ?
鈴木くんの笑顔を見て心臓がキューッとして、アソコがピクってなった…っ
ぼ、ぼく視覚でも感じるようになっちゃったのかな…
今までキュンとする事はあったけど、ここまでは初めてだ。
視覚でも感じるようなやつだと思われたくなくて、何でも無いと笑って誤魔化した。
