
センシティブ♥ボーイ
第7章 鈴木くんのばか!
◇◇◇
「よし、じゃあここまでだね。
なんだ、崇史くん、教えなくてもできるよ。
問題なのは…聖司のほうだな~」
「…うっせ!」
「お前は…やればできるはずなんだやれば!!」
「……」
熱弁する坂本先生をよそに、鈴木くんはブスーッとしてそっぽを向いていた。
「さてと、じゃあ…帰るかな」
「…なんだよ…飯、食ってきゃいいじゃん。久々に来たんだし」
「またこんどにするよ。今日はね、ちょっとデートだから♡」
「で…でーと!!」
思わず声を張り上げてしまって、鈴木くんに振り向かれた。
は、恥ずかしい…
僕は当然女の人とデートなんてしたことない。
でーと……
きっと楽しいんだろうな…
僕も誰かと……
チラリ、鈴木くんを見るとバチリと目があって、カアーッと顔が熱くなった。
そ、そんな…鈴木くんとデートなんておかしいよ…っ
そうだ…こ、このあと…エッチ…
「……とう…」
してくれるのかな。
まだ怒ってるのかな…
「おい佐藤!!」
「は、はい!!」
エッチのことばかり考えてしまって、ろくに話を聞いていなかった。
いつもなら、このままご飯をご馳走になって、エッチして…ていう流れなんだけど…
「お前も帰るだろ?坂本と一緒に帰れよ」
………え…………?
