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僕と君と彼と。

第1章 夢

光輝く世界。
鳥の鳴く声が聞こえる。
手には傘。
目の前には小さな男の子。

知ってるこの光景を。

『…れい!』

雨上がりの空。
水溜まりの上で僕の名を呼ぶ。

『れーいっ!弱いよーっ』

眩しいほどの笑顔。

子供っぽく無邪気に傘で戦う。
色が模様が線を描く。

止めろ。

人がぶつかる。
視界がぶれる。
手元が狂う。

僕は知ってるこの後何が起きたか。

傘が。

傘が。

止めろ。
止めろ。
嫌だ。

相手の目に__

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