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僕と君と彼と。

第1章 夢

「…ッッ!!!」

ジリリリ…と鳴り響く携帯。
アラームが5:45を知らせる。

「…はっ、……はぁ…ッ」

肩で息をし、煩い程心拍数が上がっている。

「……は、ぁ…夢…」

汗が頬を伝いベッドに染みを作る。
涙と汗で包帯が滲み、肌に密着する。

何度この夢を見れば許されるのだろうか。

「…ごめ、なさい……ごめんなさい…っ」

何度謝れば許されるのだろうか。

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