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初カノはエロうさ

第1章 変態な初カノ出来ました

「そんな気分じゃなくなった!」

俺の後ろで、憤慨した多佳子が服を正し始める。


……中途半端に終わられんの、辛いんだけどな。

下腹部で俺を見上げる自身の熱に苦笑いする。


多佳子の去った空き教室。

完全 ”初めまして” の彼女の鼻血の後始末とか…俺らしくない。

丸めたティッシュを彼女の鼻へと突っ込めば、

「ふがっ‼︎ 」

なんとも可笑しな声を洩らす彼女。

(なんだその声)

思わず笑いが溢れる。


なかなか起きない彼女。

床に寝かせてあるその身体が痛そうで、上着を脱いで頭の下へと当てた。

「つーくんの、にぉぃ…」

幸せそうに口元を綻ばせる彼女。

鼻に詰められたティッシュのせいか、声まで面白い。

彼女の隣に腰を下せば、

パキ…

俺の尻の下でヤバそうな音が聞こえた。


慌てて腰を上げると、そこにあったのは彼女のものらしい携帯。

「ヤバっ…」

携帯にとって致命傷になり兼ねない音を思い出し、慌ててホームボタンを押せば、

(よかった…壊れてない)

携帯カバーにヒビが入っていたものの、携帯本体は無事のようでホッとする。


─────だけど…

『うさこのお宝フォルダ』

トップ画面に表示されるそれがものすごく気になる。


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