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初カノはエロうさ

第1章 変態な初カノ出来ました

「は?あんたバカなの?」

低い声でそう言い放った多佳子が、うさこの胸元を掴み上げる。

「多佳子!」

慌てて多佳子の手を解いたが、驚いたのかうさこは半泣き顔だ。


「翼!私はこんな子供と翼を共有するなんて嫌よ!」

「共有?」

「3人でするなんて嫌って言ってるの!」

多佳子の言葉に、

「私だって嫌です!」

うさこが声を荒げる。


「私は、こっそり見てるだけですから!」

うさこの言葉に頷けば、多佳子の瞳に困惑が見て取れる。


「わ、私はこんな子に見られながらするなんて嫌よ!」 

どうにかそれだけ言葉にすると、多佳子は踵を返しカフェを出て行った。


「ごめん、うさこ。今日はコレクション増やしてあげられないみたい」

多佳子の立ち去った方角を眺めても、今更どうしようもない。

苦笑するしかない俺に、うさこはブンブンと首を横に振った。


「もうかなりたくさん溜まっているので、今日はデータ管理に勤しみます」

「へぇ…俺も一度じっくり見てみたいな」

そう言って、うさこの隣の席へ腰掛ける。

他にどんな写真を撮っているのかとか、

まさかだけど他の男の写真なんかないだろうなとか、

いろいろ考えた俺は、気付けばそう口にしていた。


ジ…と俺を見つめるうさこ。

突然、首元へその小さな顔が埋められた。

そのまま、うさこの手が俺のポロシャツのボタンに触れる。


「うさこ?」

思わず声を掛けた俺に、

「じゃ、じゃあ!今日はうちへ来ませんか⁉︎ 」

うさこは慌てたようにそう叫んでいた。


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