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初カノはエロうさ

第2章 見たい!見せたい!欲張りな彼女

─────…子供の頃は、俺のことなんて放置していたくせに…


母親の、俺を見る目がおかしいと…そう感じたのは、中学の頃だった。

普通の親とは違うその目が怖くて、反抗期も手伝って、俺は母親を徹底的に避けていた。


高校に入り、母親に掛けていた金銭的な負担を知って、改心した俺は母親を避けるのをやめた。

バイトも始めて、少しでも母親を助けたいと思った。


だけど、避けようが避けまいが母親は家にいないことの方が多い。

その理由の半分は仕事で、もう半分は男絡み。

男の家を泊まり歩く、帰ってきたかと思えば男を連れ込む。

本当にマトモじゃない。


母親のスキンシップが増えたのは、高校の頃だった。

金に困っていたのか、俺のバイト代が入る頃になるとベタベタと抱き着いてきてはせびられる。

母親が彼氏と別れた時や、母親が大量に酒を飲んだ時は……異常だと……そう思う程のスキンシップがあった。


だけど、

ハグだけだったスキンシップは、散々放置してきた俺を今更ながら可愛がろうとしてくれているのだと…

俺はむしろ嬉しかったんだ。

でも、キスは…嫌悪感しかなかった。

普通の親子はキスなんてしないと言えば、私と翼は普通の親子じゃないと答える。

その真意はわからないけれど、嫌な予感は気のせいだと自分に言い聞かせていた。


そして、

高2の終わり……

俺と母親の関係が歪んだ─────…




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