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初カノはエロうさ

第1章 変態な初カノ出来ました

「マリナは午後も講義?」

 「うん!翼と一緒に受ける♡ 」

俺の腕へと抱き着いたマリナは嬉しそうに笑う。 


「じゃあ講義終わったらシよ?俺もう腹ペコペコ!」

鳴り出しそうな腹を押さえそう言えば、

「バイト代入ったの。奢ってあげる♡ 」

マリナは得意げに顎を突き出す。


────…よし、一食浮いた! 

朝から母親に5万取られたから、マリナの申し出はかなり有り難い。

マリナと連れ立って混み合う学食へ入れば、別の女の子にも声を掛けられる。

マリナがそれらをことごとく断ってくれたため、俺の食事も捗る。


だけど、

「翼!ようやく来た〜っ♡ 」

多佳子のその声に、

「うわ、来た…」

マリナは俺に身体を密着させる。

そんなマリナを押し出すように、多佳子は俺とマリナの間へと身体を滑り込ませる。

美人顔なのに、多佳子のやることは子供じみてる。

そのギャップがまた笑える。


「多佳子サマからのご指名よ。翼、時間空けなさい」

高飛車な言葉使いも笑える。


「マリナ…」

振り返れば、マリナは唇を噛んで多佳子を睨んでいた。

「私の命令は絶対なの。遠慮して下さる?」

多佳子がマリナを振り返れば、

「じゃ、翼…っ…また、絶対、ね!」

パッと目を逸らしたマリナが走り去る。


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