短編
第1章 恥ずかしいバイト
言われた通り、仰向けに横になると、
「そのまま、こっちに体向けて」
少し体を動かして彼の方を向く。
その時何か胸に違和感を感じたが気にせず、次の指示を待った。
お客さんはニヤニヤしながら、撮るねーとその姿も写真におさめた。
「そしたら、次はうつ伏せになって上半身だけ体あげて〜」
言われた通りやると、何度も動いてたせいか、ビキニが少しずつずれていたことに気付いた。
が遅かったのか、左側だけ乳首がはみ出てしまった。
「きゃっ、」
慌てて直そうとしたが、その前にシャッター音が聞こえた
「えっ」
「あ、ごめん!撮っちゃった・・・・・」
「い。いえ・・・・・」
恥ずかしいが自分の不注意だ、とすぐに直した。
ここでのルールは性行為は禁止。
客からわたし達に目の前で服を脱げだのの発言も禁止。
だけど、たまたま見えてしまったものを撮影してしまったのは、ルールに違反せず、削除をこちらから頼むことも出来ないと言うことがルールだった。