短編
第1章 恥ずかしいバイト
やっぱり、恥ずかしい。
言われた通り座って、先に手をついてから足を開こうと思ったら、
「あ、その前に手は横にして脚だけ大きく開いてくれるかな!」
うっ。
スカート短いせいでそんなの脚開いただけで、パンツなんて丸見えだ。
「ほら、はやくはやくー」
躊躇っていた私に、ニコニコしながらそう言われ、渋々ゆっくりと脚を開く。
その瞬間もカシャカシャとシャッター音。
「うーん、もうちょっと開いて欲しいな」
そう言われてこちらにきたお客さんが目の前にしゃがみ、私の膝を掴めば、更にギュッと開かされた。
「うん!いい!そのまま保ってね」
離れず、しゃがんだまま、ドアップにパンツの所を撮られた。
それにドクドクと心臓がなる。
「あっ、毛が出てきちゃってる(笑)」
「えっ!」
慌てて股を閉じると「嘘だよ」とハハと笑ってきた。
憎たらしいとは思っても、この仕事がやめられない自分がこわい。
給料が良いから辞めないワケではない。
見られることに快感を覚えてしまったんだ。