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単なる幼馴染みじゃなかったんだ!!

第5章 再出発

あれから二年が過ぎて俺達は高校を卒業した。
美夏は、あの時に学校を辞めた事で、心境の変化か少しずつリハビリをするようになって退院が早まり、今はリハビリ通院をしている。
俺達は大学や就職で忙しい日々が続いていたけど、美夏と一緒にいる時間を大切に過ごしていた。
そんな時だった。
美夏「久しぶりにケーキ焼いてみたの。」
亮太「すごいな!!」
美夏「私、またいろいろ頑張ってみようと思うの。いつまでも、みんなに甘えちゃいけないから(笑)」
春「美夏は、すごいな!」
健「無理しないようにな!」
美夏「ありがとう。」
少し無理をしているんじゃないかと思った。
美夏は一度だって俺達に甘えたりした事がない。
わがままなんて言った事もない。
いつも俺達に気を使って・・・。
今日だってケーキを焼いてくれたのは、俺達が疲れているんじゃないか?って・・・。それでも、いろんな事に前向きに頑張ってる美夏の再出発を俺達は、俺達自身の再出発でもあると思った。

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