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単なる幼馴染みじゃなかったんだ!!

第6章 美夏と俺達

相変わらず俺達に遠慮してる。
美夏と一緒に過ごしたい俺達の事を、美夏自身が『私のせいで、みんなの大切な時間を無くしている。』
って・・・。

雅「美夏の時間、少しでもいいから俺にちょうだい!!」
春「俺にも!!」
亮太「俺にも!!」
健「俺にもちょうだい!!」
美夏「みんな、どうしたの?」
雅「美夏、俺達になにかして欲しい事ない?」
美夏「私に会いに来なくてもいいよ。彼女作ってその人に自分の時間を作って・・・。」
雅「そんなのダメに決まってんだろ。俺達は美夏が好きなんだから、会いに来てんだから!!」
春「美夏は俺達の事キライ?」
美夏「そんな事ないよ(笑)」
亮太「あの時の事が引っ掛かるのか?」
美夏「違うよ。」
健「まさか、まだ嫌がらせが続いてるのか?」
美夏「そんな事ないよ(笑)」
健「美夏、今、無理して笑っただろ?」
美夏「そんな事ないよ。普通だよ(笑)」
雅「じゃあ旅行行こう!!みんなで!!」
美夏「水着になるのはイヤだなぁ(笑)」
春「あの時、可愛かったから、もう一度見たいなぁ。」
美夏「みっともない体だし(笑)」
やっぱり、まだ続いてるんじゃないだろうか⁉
俺達は美夏に気付かれないようにアイコンタクトで会話を交(か)わす。
雅「とにかく旅行どこに行きたい?」
美夏「ホントに行くの?」
春「行くよ。」
美夏「水着着なくてもいいところがいいなぁ。」
亮太「美夏ちょっと・・・ごめん。」
亮太が袖をめくると無数の痣(あざ)やヤケドがあった。美夏は慌てて袖を降ろし、後ろを向いてしまった。
健「美夏これ、どうしたんだ?」
美夏「な、なんでも・・・ないよ。」
亮太「最近出来た傷だよな?」
美夏「みんなに・・・迷惑か、掛けたくないの・・・だから、私に構わずに・・・雅くんも春くんも亮太くんも健くんも自分の時間を大切にして下さい。」
雅「そんな事言うなよ。俺達は美夏と・・・。」
美夏「これ以上、みんなに迷惑かけたくないの。」
ぽろぽろと涙がこぼれる美夏に俺達はなにも言えなかった。








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